勉強用タイマー 無音モデルの選び方と図書館・塾でも使える活用法
図書館や塾でも使える勉強用タイマー 無音モデルの選び方を、光・振動通知の仕組みやカウントアップ機能、ポモドーロ活用法とあわせて解説しています。
集中力が求められる場面では、仕事にも勉強にも共通する「タイマー」を使うのが効果的だ。ただ最近は静かな空間で学びたいというニーズも高まり、「無音」「消音」といった機能を持つものが多くなりつつある。
今回はそんなタイマーの中から選りすぐりの商品を紹介していくので、まずはどんなタイプがあるのか見ていこう。
■ ソニック スティックル タイマー SP-8327(1,330円)
直径約5cmほどの丸いボディに、赤色LEDライトが付いているシンプルなデザイン。このように見えるのはダイヤル式だからである。液晶型のものが主流だが、アナログ感覚で使いやすい人も多いのではないだろうか。
操作方法としては、時計のように回すことで時間を設定できるほか、上部にあるスライダーで「オフ」「光通知」「音声通知」を選択できる点が特徴だ。また下側には「スタート/ストップ」のボタンがあり、ここを押せばタイマーアラームが始まる。なお電源は単4アルカリ乾電池(1本)のみなので、バッテリー交換が必要になる。
通知方式として、音声だけでなく光通知もあるため、教室や図書館などで使用しても問題ない。
■ ドリテック 3ランプタイマー T-693(1,000円)
こちらはデジタル表示となっている。左端の赤いLEDが残っている時間であり、右端の緑の部分がカウントアップしている状態になっている。中間にある青い部分が充電中の指示灯となる。
操作方法としては、前面の左右にあるスクリーンの横にある「+/-」キーを使って、時間を加減できる。一方中央にある「SET」キーは、タイムセレクト時に長押しするとタイマー開始となる。「MODE」キーは、タイマー動作の種類を切り替えることができる。
通知については、アラーム発生時の音量レベルによって自動的に音が出るようになっているが、あらかじめ「MUTE」モードにしておけば、タイマーアラームの出力を完全に停止させることができる。これにより、周囲への影響がないような静かな環境での利用ができる。
■ サイレント/バイブ/サウンド切替モデル(60分対応)(2,480円)
シンプルな外形ながら、奥行きが浅く軽量設計されていることから、持ち運びもしやすくなっている。正面には大きな赤いLEDライトが備えられており、これは残り時間が虹色となっていて視認性が高い。
操作方法としては、背面にある「START」ボタンでタイマー作動を開始でき、赤いLEDが点滅してタイマー通りを行って行く。そしてその際に鳴るアラームに対して、サイレンではなく、ビープ音を出すことも可能。さらにサイレンとビープ音を両方とも止めることもできるので、まったくノイズゼロの環境を作れるのも魅力だ。
■ 多機能ラーニングタイマー(100時間対応)(1,350円)
多機能タイマーということで、さまざまな用途に対応できるのがポイントだ。まず最初に挙げられるのは、消音機能付きということだ。通常なら耳元で鳴るアラームを使わず、代わりに振動で知らせてくれるといったスタイルが考えられそうだが、実際に使った感じだと、かなり大きい音量になってしまうのだ。
しかし気になるところはないわけではない。例えば大人数の集会や講義中に使う場合は、他の人に迷惑にならない程度の音量でなければならない。そこで必要になってくるのが、もう一つの機能である「バイブレーション」だ。これは手首に装着することで、腕の中で震わせることが可能な機能。これを併用すれば、他人に気兼ねすることなく、自分だけにしか聞こえない通知を受け取ることが可能だ。
続いては「カウントアップ/カウントダウン」の両対応について見ていく。一般的にタイマーといえばカウントダウンが多いと思うが、逆にカウントアップを行うというのは珍しい。なぜこのような機能を持っているのかと言えば、やはり試験準備のためにカウントアップしたいというニーズがあったからであろう。
次に注目されるべきは、大きく見える数字だ。普通であれば小さな文字に慣れ親しんできた人が多くなるはずなのだが、それならばどうやって覚えているのだろうと考えると面白い。おそらく暗記していたんだろうと思われるが、一度忘れていたとしても、再度同じことを繰り返すことができればいいわけだ。
同製品には、スタンドとマグネットが付属しており、机などに固定して置けるように工夫されており、塾や図書館などの公共施設においても気軽に使える。
■ ドリテック ラーニングタイマーS T-603(1,870円〜)
ドリテックからはこれまで、キッチンタイマーのような形のものを販売してきたが、今年に入ってからは「学習タイマー」というカテゴリを開拓した。すでにラインナップは豊富になり、それぞれの特色を持ちながらも、すべてのシリーズに共通するのは、大画面表示、消音機能、両方向カウント、および試験日デイカウント機能などが搭載されている。
今回取り上げるのは、最新版の「T-603」だ。基本的には今までのシリーズとは変わらず、赤いLEDが点滅しながら残り時間を示してくれる。ただし音のほうは、これまでのシリーズよりも若干小さくなった。
その他にも便利機能が多数搭載されており、今後の展開にも期待したいところだ。
■ 静音タイマーを選ぶときのポイント
静かな環境でタイマーアラームを利用する場合、何を考慮すべきなのか考えてみよう。第一に当然のことながら、音の代替手段を考えなくてはならない。現時点では多くのメーカーが「光」または「振動」を提供しているが、これらの機能だけで十分かどうか、あるいは何か足りないものがないかないかを見極める必要があります。
また注意しなければならないのは、現在までに登場した製品ほとんどがカウントダウンタイマーであったことです。つまり「○○分後に終わる」ことを前提としたものです。しかし人間にとって最もよくわかっていることは、「あとどれくらいかかるか?」なのです。そのため、ある程度の知識をお持ちの方にとっては、カウントアップの方が理解度があがります。
さらに、今の時代、スマホさえあればなんでも調べることができるので、タイマーの秒針を見るよりも、スマホを見て余裕を持って進められない人は少なくありません。ただ、スマホは常に目の前にあって、いつどこに触ってしまいかねないので、集中力が散漫になる可能性があります。そういう意味では、タイマー自体で一息まとめてしまう方が良さそうです。
とはいえ、全部の人のためにカウントアップしかないというわけではありません。むしろカウントアップとカウントダウンが両対応というのが望ましく、かつ、カウントアップのほうがメリットのある方は、カウントアップ優先のタイマータイムが欲しいところです。
他にも考えるべき要素としては、大画面表示でしょうか。昔ながらのテレビゲーム機器など、小さい画面ではわかりにくいものも多くありました。今は小型化が進んでいるものの、それでも一定以上のサイズないと認識できないものはあります。特に勉強をしているときは、頭がいっぱいになりますので、タイマーよりも大事なことに意識を向けてほしいと思います。
最後に言及したいのは、携帯性でしょう。いくら良いタイマータイムがあっても、大きくて重いものは持って行けませんよね。電池式のものもありますが、毎回交換しないといけないという面倒さもあります。電池がなくなると使えなくなってしまうのですから、どうしても心配ですよね。
もっと言えば、本当に必要な物は絶対に持っていくべきで、不要なものばかりを集めて荷物にするなんて、全くナンセンスですね。学生さんたちが授業に出かけたり、図書館へ行って読書したりするときに、ちゃんと必要な道具を忘れずに持っていきましょう。
■ 学ぶ人のためのポモドーロ・テクニック
近年、勉強法における研究結果が盛んに行われており、新しい概念や考え方もどんどん生まれています。そのひとつが「ポモドーロ・テクニック(Pomodoro Technique)」です。ポモドーロとはイタリア語でトマトの意ですが、これは有名な「ポモドーロ・チキン」や「ポモドーロ・サラダ」など、イタリア料理に代表される食材となっています。
このポモドーロ・テクニックは、ある大学教授が提唱したもので、彼の著書『The Pomodoro Technique』がきっかけとなり、世界中の人々に広まっていったようです。日本の教育現場でも導入され始めています。
ポモドーロ・テクニックのやり方といっても、とても簡単です。25分間集中して勉強します。その間に5分休憩を取ります。その後、4セット行った時点で20~30分の長い休憩を取ります。これが1サイクルとなります。
実はこの25分というのは、脳が高い集中力を維持できる限界時間だと言われています。そこまでの時間は高い集中力を保つことができますが、それ以上続けると集中力は低下してしまうのです。それが原因で眠くなることもあるかもしれませんが、それは別の話題かもしれません。
人間の脳は、情報処理能力を向上させるために、特定の活動が続くと新たな活動に移行しようとする働きがあります。この傾向を利用して、集中と休息のバランスを取るのがポモドーロ・テクニックの狙いです。
勉強をする際には、あまりにも短すぎる休憩は逆効果ですので、最低5分は確保してください。また、集中力が切れてしまってなかなか勉強に戻れない時は、少し長めの休憩をして、再び集中できるようにすることが大切です。
ポモドーロ・テクニックは、誰にでも簡単に適用できます。しかし難易度の低い勉強内容ほど、すぐに集中できる反面、途中で飽きて集中できなくなってきます。難しい内容ほど、集中して取り組んでこそ成果を得られます。
そのため、勉強の内容別に適正なポモドーロ・サイクルを探してみてください。勉強の内容によって、濃淡のあるポモドーロ・サイクルができてくるはずです。
ポモドーロ・テクニックをうまく使って、あなたの勉強効率を上げていきましょう。
■ 実践的な活用法:試験シミュレーション
筆者自身は受験生ではないのですが、以前高校教師として勤務していた時期がありました。当時担任として指導させていただいた子供達が、志望校合格を決めた頃、先生方も一緒に喜びました。あの頃からの想いや思い出が、今回の記事執筆にもつながっています。
筆者の職業柄、テストシーズンになると、たくさんの模擬試験紙が届きました。全国の高校が自主的に主催するものもあれば、県内独自の模擬試験もありました。もちろん公立高校を目指す子どもたちにとっては、地元自治体の模擬試験が一番重要でした。
私は模擬試験の解答紙をチェックする業務も担当しましたが、いつも思うのは、子どもの答案を見て、彼らがどのような気持ちで解いてきたのか想像するのが楽しかったということです。答えの正誤よりも、彼らが一生懸命努力してくれた姿に感謝しつつ、教え方の参考になりました。
さて、昨年より日本各地で行われている「共通テスト」も、来年度から実施されることになったため、新課程第1期入学以降の大学生に向けても模擬試験が増えてきそうな気がしています。各都道府県や市町村の教育委員会が中心となった「地域模擬テスト」も始まったようで、そちらも楽しみに待っております。
ところで、こうした模擬試験の目的は一体何なのでしょうか? 同様の試験を過去に行った人たちと比べるために存在するのでしょうか?
確かに模擬試験を複数回受けたことのある人ならわかると思いますが、模擬試験の難易度は結構バラツキます。同じ年の試験なのに、こんなに差があるのか? と思っても、受験当日には落ち着いて臨めなかった人もいるのではないでしょうか。
では、模擬試験の意義は一体どこにあるのでしょうか。模擬試験を通して得るものはあるのでしょうか。あるいは、模擬試験の結果は、受験日にどのように役立つか?
これらに関する回答は、まだ出ていないように思います。しかし、模擬試験をしっかり分析し、真剣に向き合う態度が身についたら、きっと将来の受験日を迎えたときに、自信を持って挑戦できる大人になれること間違いなしです。
では、ここで早速、模擬試験の練習方法をご提案いたします。
■ 本番と同じ時間をカウントダウンで設定
まず初歩的なことから説明しましょう。模擬試験の時間割合は、本番とほぼ同じです。ですから模擬試験の時間内で完璧に解ききれなくても、受験日の本番で解ききることはできるはずです。本番で解ききれたら、模擬試験で解ききれなかっただけのことです。
では、本番と同じ時間をタイマーでカウントダウンしたら、何が変わるのか。本番と同じ時間をかけて模擬試験を解くことで、普段の勉強法で解ききれない理由が明らかになるのではないかと思っています。
例えば数学の大問ごとに、平均的な所要時間をメモしておきましょう。そして模擬試験を解く際は、残り時間でペース配分を調整して解くとよいでしょう。大問ごとに多少の違いはありますが、全体的に時間配分を把握することで、勉強に対する理解度が深まっていくはずです。
また、本番と同じ時間をかけることで、本番でどれくらい解けるのかが見えます。これは非常に大切な情報を得ることができます。普段の勉強では、自分がどれぐらい勉強できるのかわからないまま過ごすことが多いものです。しかし模擬試験を通じて、自分の勉強速度がわかってきます。そのスピードに乗って、目標に向かって進むことができるようになります。
■ 勉強時間を可視化するカウントアップ機能
模擬試験を何度も受けるうちに、何回かは満点を取り続けられた経験がある方もいらっしゃるでしょう。そのとき、あなたは一体何を感じていましたか。自己肯定感が上がっていたのかもしれません。あるいは、相手に褒められていたのかもしれない。
どちらであれ、いずれにしても、あなたの中に「俺、勉強できるんだよ!」という自信が芽生えているはずです。模擬試験の最終ゴールが、本番の試験であることから考えても、相当なストレスを抱えながら勉強しているはずです。
しかし、勉強することは人生において最大の一丁勝負といってもいいほど、リスクが高い行動なのです。失敗してしまったら、悔しさや失望感はもちろんのこと、焦燥感や不安感も伴います。成功してよかった、と思っていた瞬間は、次の瞬間には失敗を恐れたくなります。
勉強に慣れている人の中には、「今日は勉強しなかった」なんて言い訳を言って逃げる人がいますが、本当の勉強家はそう言う人じゃないです。勉強していないことに気づいた時点で、必ず反省し、明日はきちんと勉強する決意をするはずです。
ただ、一人ひとりが日々の勉強生活を客観的に見る術がなければ、今日も昨日と同じように勉強しようと誓うだけで、翌朝起きた時には夢見た勉強生活に戻ってしまったことがあります。勉強習慣を育てるのに、最も有効な方法は、勉強した時間を可視化することです。
勉強した時間を可視化する方法としては、いろいろな方法がありますが、おすすめなのは「カウントアップ」です。カウントアップとは、時間を積み重ねていくイメージです。例えば「今日も勉強したぞ!」と思っているだけでは、勉強したことの累積値は測れません。しかし「今日も勉強したぞ! 1時間!’’ と書き留めたなら、勉強時間の累積値は測れます。
勉強時間の可視化は、勉強の継続性を促す大きな助けになります。勉強時間が少なくなったときは、その理由がわかってくるでしょう。また勉強時間が伸びてきたときは、伸ばすコツがわかります。
勉強の質が落ちてきて困っているときは、その期間の勉強時間をグラフ化してみると、急激な下降トレンドを見せていることがあるかもしれません。また勉強時間が伸び悩んでいるときは、その期間の勉強時間をグラフ化してみると、停滞トレンドを示していることもあります。
勉強時間の累積値がわかってきたら、次にわかってくるのは、勉強時間が少ない曜日や時間帯です。その曜日や時間帯は、勉強に集中しにくい傾向があります。その曜日や時間帯で、勉強に集中しにくければ、諦めず、勉強法を変えたり、環境を整えることで改善することができます。
勉強時間の可視化は、勉強の継続性を促すだけでなく、勉強効率をあげるヒントを与えてくれます。ぜひみなさんも、勉強時間を可視化してみてください。